みんなの儲け方

日経レバETF<1570>と日経ダブルインバース<1357>の購入時の落とし穴。損する前に確認しておきたい2つのこと。

日経平均が乱高下したときに注目される銘柄をご存知でしょうか?

これはSBI証券のウェブサイトで、売買代金ランキングの上位5社の銘柄です。

(2018年10月25日時点)

 

2位ソフトバンク
4位任天堂
5位ファーストリテイリング(ユニクロ)

これらの会社は、日本を代表する企業なので、売買ランキングが上位に来るのはわかりますね。

でも第1位の「日経レバETF」第3位の「日経ダブルインバ」ってどんな株式かわかりますか?

実は投資対象として、いま大人気になっている商品なのです。

しかし私はこの銘柄を投資するときに、思い込みで投資したため結果として100万円以上損してしまいました。

ムサシ
ムサシ
やってしまいました

 

なんで私が100万円も損してしまったのか。。。

それはこの商品の2つの特徴のうち1つしか理解しないまま取引をしてしまったからです

それもいきなり高額購入してしまいました(泣)

みなさんは日経平均連動型ETFを購入するときの2つの特徴を知っていますか?

すでにこの商品に投資をしている人でも、よく理解しないまま購入している人も多いと思います。

商品を購入するかどうかで悩んでいる方はこの記事を読んで注意点に気を付けましょう。

最後にこの商品の特長を生かして、100%の勝てる投資方法を記載しましたので参考にしてみてください。

日経平均株価に対して2倍の動きをするETF

日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信

これが通称:日経レバETF<1570>の正式名称です。

日経レバETFは、日々の騰落率を日経平均株価の騰落率の2倍に連動することを目指して運用される投資信託です。

つまり、日経平均株価が10%上がれば20%上がり、日経平均株価が10%下がれば20%下がるように設計された商品という事になります。

ブル型と呼ばれることもあります。

(ブルというのは雄牛のことで、敵を攻撃するときにツノを下から上に突き上げるところから相場上昇時に購入する銘柄をそう呼びます)

日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信

こちらが通称:日経ダブルインバースETF<1357>の正式名称です。

先に説明した、日経レバETFと名称が似ていますね。

この商品は日経平均株価と逆の動きをする商品になります。

つまり日経平均株価が10%下がると20%上がる商品となります。

逆に日経平均株価が10%上がった場合は20%下がります。

こちらはとベア型と呼ばれることもあります。

(ベアとはクマのことで、敵を攻撃する際にツメを上から下に振り下ろすことから、相場の下落時に購入する銘柄のことをベア型と呼びます)

株価の下落局面では、信用売り(空売り)で利益を出す商品がありますが、信用売りを行わなくても日経ダブルインバースETFを購入することで利益を得ることができます。

日経平均の2倍儲けることが可能

いずれの商品も特徴は、日経平均の2倍の価格変動をするという事です。

日経平均株価は日々の変動は+1%(200円)程度なので、それでは刺激が足りないという方はおすすめできます

本来は信用取引という手法を使えば、自分の投資にレバレッジをかけることが可能なのですが、信用取引は追証(追加の資金投入)が必要になることがありますし、ETFであれば通常の株の購入と同じように売買できますので好まれています。

トレンドがはっきりしているときに投資しよう

日経平均の変動に2倍のレバレッジをかけていく商品なので、リターンもリスクも大きくなります。

また後述するようにもみ合い相場では負けてしまいますので、株価が底を売ったり天井を付けたときなど大きなトレンドが発生するときを見極めて投資するとよいでしょう。

私が100万円も損してしまった理由

ここまでの説明を読んだ方であれば、なかなかいい商品があるなと感じたのではないでしょうか?

しかしレバレッジ型ETF、インバース型ETFには落とし穴があります。

実は日経平均株価が日々上昇や下落してETFを投資した時点の水準に戻ったとしても、複利効果によってその時のETFの価格は投資時点の価格からかい離してしまうのです。

ん?意味わかりました?

わからないですよね。

実はこのETFを購入する際は必ず投資リスクとして注意事項が記載されているのですが、見逃す人が多いと思うのです。

この投資リスクはどういうリスクなのか。それが一つ目の落とし穴です。

どういうことかわかりやすいように実際にシミュレーションをしてみましょう。

前提条件
・投資時の日経平均株価 10,000円
・投資時のETF基準価格 10,000円
・毎日 500円ずつ日経平均株価が変動するとします。

株価の変動イメージ

このように一定のレンジの中で株価が上がったり下がったりする局面と仮定しシミュレーションをします。

①日経平均と同じ変動率で価格が変動するETF商品の場合

日経平均と同じ変動をするのだから、日経平均の株価とETF基準価格は常に一致します。

これは問題ないと思います。

②日経平均の2倍の変動率で価格が変動するETF商品
(日経レバETFの場合)

日々の日経平均の動きの2倍の動きをするETFの場合どのような価格となるでしょうか?

2日目は日経平均が10,500円になりETFの基準価格も11,000円となります。

3日目は日経平均が11,000円ですので、ETFの基準価格が12,000円になれば概ねイメージ通りでしょう。

実際はどうでしょう?12,047.62円となっていますね。

なんででしょう?

4日目はまた日経平均が10,500円になりましたので、ETFの価格は11,000円になると思いますよね。
でも実際は10,952.38円です。

5日目に購入時の株価(日経平均10,000円)に戻ってきました。

しかし

実際のETFの価格は9,909.297円です。たった5日で1%も基準価格が下落してしまいました。

これが福利効果という事らしいのです。

②日経平均の-2倍の変動率で価格が変動するETF商品
(日経ダブルインバースETFの場合)

次に日経平均の-2倍の動きをするETFの場合で同じシミュレーションをしたいと思います。

こちらも2日目は日経平均が10,500円になりETFの基準価格も9,000円ということで目標どおりの値動きをします。

しかし3日目は日経平均が11,000円ですので、目標価格が8,000円でないとおかしいですが実際の基準価格は8,142.857円となっています。

4日目は日経平均が10,500円になりましたので、目標価格が9,000円のはずですが、実際は8,883.117円です。

5日目に購入時の株価(日経平均10,000円)に戻ってきた時には基準価格は9,729.128円になっています。

こちらはたった5日で2.7%も基準価格が下落してしました。

これが福利効果というもので日々の上昇率・下落率と、投資期間の上昇率・下落率は一致しなくなるという事です。

長期間投資すればするほどこの差が拡大してしまいます。

まとめ

日経平均連動型ETF購入時の2つの落とし穴

①長期間保有する場合は株価指数の連動がかい離する
②思惑と逆の方向に株価が動いた場合には損失が大きくなる

①長期間保有する場合は株価指数の連動がかい離する

上の例でみたように、レバレッジ型ETFもインバース型ETFも、日経平均が上昇したり下落したりして、投資した時の日経平均株価に戻ったとしても基準価格は購入時よりも下落してしまうという事です。

これは、日経平均連動型ETFを購入する際には必ず注意しなくてはいけないところです。

②思惑と逆の方向に株価が動いた場合には損失が大きくなる

実は私がインバース型ETFで100万円も損したもうひとつの大きな理由はこちらになります。

株価が自分の考えと逆にいけばいくほど損失が大きくなります。

私の場合はポイントした時点でインバース型ETFを購入しました。

世界経済が緊張状態で、そろそろ株価のピークが来ていると思われていました。

実際ETFを購入後しばらくは株価が下落してしたので利益が出ていたのです。

ところが、、、

その後株価が大きく跳ね上げて、あっという間に24,000円台へ。

結果、20%以上も価格が下落してしまいました。

このようなことにならないためには、損切りルールを徹底しておくなど自分のなかで投資ルールをきちんと設定して投資することも必要だと思います。

勝率100%の投資法?連動型ETFを信用売りすれば必ず勝てる?

この大失敗の反省を生かして、必ず勝てるインバース型・レバレッジ型ETFの購入方法を編み出してみました。

その手法は

同じ日に、インバース型ETF・レバレッジ型ETFを同額信用売りする

というものです。

もちろん日経平均が上昇もしくは下落とトレンドがはっきりわかるときはインバース型、レバレッジ型どちらか一方を購入すればよいでしょう。

でも実際の株価は上がったり、下がったりするものです。

このような時は、上記の計算で示したように、どちらのETFも徐々に基準値が下がっていきます。

ですので日経平均が上がったり下がったりして投資時点の水準に戻った場合には、インバース型・レバレッジ型いずれも、投資した時の基準価格よりも下落しているはずです。

この方法を徹底すれば勝率100%の投資方法となるのではないでしょうか?

おまけ

株価指数に連動するETFは他にどのようなものがあるの?

まず日経平均を対象指数として連動するETFには他に以下のようなものがあります。

レバレッジ型(+2倍)ブル型
対象指数 コード 銘柄名
日経平均 1358 上場インデックスファンド日経レバレッジ指数
日経平均 1365 ダイワ上場投信・日経平均レバレッジ・インデックス
日経平均 1458 楽天ETF-日経レバレッジ指数連動型
日経平均 1570 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ型上場投信
日経平均 1579 日経平均ブル2倍上場投信

 

インバース型(-1倍)ベア型
対象指数 コード 銘柄名
日経平均 1456 ダイワ 上場投信-日経平均インバース
日経平均 1571 NEXT FUNDS 日経平均インバース型上場投信
日経平均 1580 日経平均ベア上場投信

 

インバース型(-2倍)ベア型
対象指数 コード 銘柄名
日経平均 1357 NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース型上場投信
日経平均 1360 日経平均ベア2倍上場投信
日経平均 1366 ダイワ 上場投信-日経平均ダブルインバース
日経平均 1459 楽天 ETF-日経ダブルインバース指数連動型

 

NEXT FUNDS ってどういう意味?

NEXT FUNDSってどういう意味か気になりましたので調べました。

Nomura Exchange Traded FUNDS

野村のETFの略称でした。

ちなみにNEXT NOTESというのは

Nomura Exchange Traded NOTES

野村の信託受益証券の略称です。

中国、香港、韓国、アメリカ、インドなどの指数に連動するETF

指数連動型ETFには、日経平均だけではなく海外株価指標に連動するものもあります。

NYダウ平均株価などは過去30年間上昇し続けているというデータもありますので、米国の個別銘柄ではなく、NYダウETFを購入するものよいと思います。

参考:過去30年間のNYダウの価格推移
https://media.rakuten-sec.net/articles/-/16855

 

レバレッジ型(+2倍)ブル型
対象指数 コード 銘柄名
JPX日経平均400 1464 ダイワ上場投信-JPX日経400レバレッジ・インデックス
JPX日経平均400 1467 JPX日経400ブル2倍上場投信
JPX日経平均400 1470 NEXT FUNDS JPX日経400レバレッジ型上場投信
TOPIX 1367 ダイワ 上場投信-TOPIXレバレッジ・インデックス
TOPIX 1568 TOPIXブル2倍上場投信
NYダウ 2040 NEXT NOTES NYダウ・ダブル・ブル・ドルヘッジ ETN
香港ハンセン指数 2031 NEXT NOTES 香港ハンセン・ダブル・ブルETN
ハンセンH株指数 1572 中国H株ブル2倍上場投信
韓国総合株価指数 2033 NEXT NOTES 韓国KOSPI・ダブル・ブルETN
CNX Nifty 指数 2046 NEXT NOTES インドNifty・ダブル・ブル ETN

 

インバース型(-1倍)ベア型
対象指数 コード 銘柄名
JPX日経平均400 1465 ダイワ上場投信-JPX日経400インバース・インデックス
JPX日経平均400 1468 JPX日経400ベア上場投信
JPX日経平均400 1471 NEXT FUNDS JPX日経400インバース型上場投信
TOPIX 1457 ダイワ 上場投信-TOPIXインバース・インデックス
TOPIX 1569 TOPIXベア上場投信
NYダウ 2041 NEXT NOTES NYダウ・ベア・ドルヘッジ ETN
香港ハンセン指数 2032 NEXT NOTES 香港ハンセン・ベアETN
ハンセンH株指数 1573 中国H株ベア上場投信
韓国総合株価指数 2032 NEXT NOTES 香港ハンセン・ベアETN
CNX Nifty 指数 2047 NEXT NOTES インドNifty・ベア ETN

 

 

インバース型(-2倍)ベア型
対象指数 コード 銘柄名
JPX日経平均400 1466 ダイワ上場投信-JPX日経400ダブルインバース・インデックス
JPX日経平均400 1469 JPX日経400ベア2倍上場投信
JPX日経平均400 1472 NEXT FUNDS JPX日経400ダブルインバース型上場投信
TOPIX 1356 TOPIXベア2倍上場投信
TOPIX 1368 ダイワ 上場投信-TOPIX Wインバース

 

 

JPX日経平均400

東京証券取引所(第一部、第二部、マザーズ、JASDAQ)を主たる市場とする銘柄から選定された400銘柄。

TOPIX

東証一部に上場している全銘柄を対象とした株価指数 

日経平均

東証一部に上場している企業から、独自の基準で選んだ225銘柄の平均株価

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