商品の価値を伝えるという事
髙田社長は商品について説明するときに、機能やスペックではなくその商品を使うことで得られる「体験」を伝えるようにしているそうです。
例えば前述したソニーのビデオカメラを販売する際も、
「お子様の運動会を記録しましょう」
だけでなく
「親御さんも一緒に写って撮りましょう」
と伝えているそうです。
そうすると、
お子さんが大人になった時に若いころの親の写真を見てとっても喜びます。
お客さんも見えていない将来の光景を見せてあげるのです。
またウォーキングシューズを紹介する際は、
「歩きましょう」ではなくて「健康になって健康寿命を延ばしましょう」と。
カラオケマイクを販売する際には
「1000曲収録されています」
だけではなくて
実際に髙田社長がテレビショッピングで歌って盛り上がっている様子をイメージしてもらったりしているそうです。
実際に商品を購入した人からお手紙が届いたこともあったそうで、その方は嫁いだ先のお義母さんとの関係に悩んでいたが、カラオケで一緒に歌っているうちに打ち解けたというのです。
モノというのは機能だけでなく本当の価値はその商品から得られる体験にあるとお話しされていました。
会場。拍手!
作り手の努力を感じてもらう
ジャパネットたかたでポーランド製の羽毛布団を販売したことがあります。
29,800円です。
この会場の中で購入したという方はいますか?
たった1日で何十億円も売れました。
私はどのように商品を販売したのか?
ポーランドなど寒い地方の鳥は、寒さから体を守るために温かい羽毛をたくさん蓄えます。
その羽毛を使った布団で価格は29,800円です。この商品の良さを伝えるために髙田社長は撮影スタッフとポーランド・ワルシャワに行きました。
生産者のひな鳥をどのように育てているか?
(ひな鳥は卵の段階から管理を徹底されています。)
どれだけ農家の方が苦労して、以下の高品質の羽毛を作り上げているか?
いかに厳しい審査を潜り抜け、価値のあるものであるかをアピールしました。
詳細は→https://www.japanet.co.jp/shopping/internet/InetGoodsSearch.do
漁業でも同じです。
漁師が荒れ狂う波に乗って漁に出る。
命がけでその魚を取ってきている。
お客さんの心を動かすのは値段だけではありません。
作り手の努力をお客様に”お伝えする”ことが重要だと感じています。
突然の代表辞任。
「子供に不安がない人はいない」
ジャパネットたかたの創立記念日である2015年1月16日で、代表取締役社長を長男の旭人に譲りました。
息子に任せて不安ではないですか?よく人に聞かれるそうです。
もちろん髙田社長も不安はあるそうです。
若いので経験も足りないと感じることもあるそうです。
でも不安があるというのは、期待があるからこそ。
不安よりも期待にかけたい。
事業承継とはそういうものだと思います。
そう髙田さんは笑顔でおっしゃっていました。
引退後一夜限りの復活!
安室奈美恵とコラボ
2018年9月16日に引退した安室奈美恵さん。
そのラストツアー「namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~」でのファングッズを紹介するために引退した髙田社長が2年ぶりにMCに復帰しました。
私も実際に商品動画を拝見しました。
髙田社長が、これまでの人生で培ったお客様に”伝える”という思いは、この動画を見ていただければすべて凝縮されているような気がしました。
参考
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1802/13/news084.html
現在69歳を迎え、2016年には通販番組MCからも引退していた高田さん。
ラストツアーのグッズ紹介という大役に2年ぶりの復活を果たし、動画冒頭では
「(安室さんの)謙虚でひたむきでファンの方をすごく思ってる姿に感動」
「私で少しでもお役に立てれば」
と懐かしのなまりで復活出演のいきさつを説明しています。
その後は、両手を前に出すおなじみの動きを交えながら安室さんへの敬意を語り、メインのグッズ紹介では“テレビ通販のカリスマ”とうたわれた名調子を披露。
価格発表の効果音もジャパネット仕様となっており、途中からはアシスタントの中島一成さん、丸尾詩織さんも参加するなど、本物の通販番組のような異色のグッズ紹介動画となっています。
ファンからは、「まさかのジャパネット!」「なにごと?!」「カリスマ同士のコラボで嬉しい」「通販大好きな安室ちゃんの夢のコラボですね」など驚き交じりのコメントが続々。
安室さんの引退発表を悲しむ声はいまだに絶えませんが、「最後までユーモアで明るい」「安室ちゃんのファイナルの事で笑えたのは初めて」など元気づけられた人も多かったようです。